ComfyUI のデータおよび型

目次

リストについて

サーバでリンクを流れるデータは、リストです (FLOAT のリスト、LATENT のリスト、等)。

  • 通常のノードには、実行処理系がリストから一要素ずつ取り出し、ノードに渡します。 ノードが返すのも一要素だけです。 実行処理系がリストにまとめます。

  • INPUT_IS_LIST = True と定義されているノードには、実行処理系がリストをそのまま渡します。

  • OUTPUT_IS_LIST = (True, ) と定義されているノードは、リストを返します。 実行処理系はそのまま受け取ります。

複数入力を受け付けるノードの実行時に入力間でリストの長さが揃っていない場合は、それぞれの末尾の要素でパディングし、一番長いものに揃えられます。

link を流れるデータの型

UI で link として見える他、サーバに送られサーバ上での処理の対象となるデータの型です。

CLIP

説明

CLIP の text encoder モデルです。 LoRA 等のパッチデータを含むことがあります。 実際にモデルが使用される時 (CLIP エンコード等) に、登録されたパッチが一時的に適用されます

関連するノードの例

入力スロット名の例

  • clip

CLIP_VISION

説明

CLIP の vision encoder モデルです。

関連するノードの例

入力スロット名の例

  • clip_vision

CLIP_VISION_OUTPUT

説明

pixel 画像が CLIP の vision encoder で encode されたものです。

関連するノードの例

入力スロット名の例

  • clip_vision_output

CONDITIONING

説明

サンプリング時に、ノイズ推定の向きをコントロールするためのデータです。 CLIP の text encoder で エンコードされたプロンプト (embeddings) が本体です。 その他に、サンプリング範囲制限、ControlNet などの付加データを持つことがあります。

関連するノードの例

入力スロット名の例

  • positive
  • negative
  • conditioning

CONTROL_NET

説明

T2I-Adapter または ControlNet のモデルです。

関連するノードの例

入力スロット名の例

  • control_net

FLOAT

説明

浮動小数点数です。ノードによっては、指定できる範囲が制限されていることがあります。

関連するノードの例

  • (様々)

入力スロット名の例

  • (様々)

GLIGEN

説明

GLIGEN のモデルです。

関連するノードの例

入力スロット名の例

  • gligen_textbox_model

IMAGE

説明

pixel 画像のリストです。 バッチ生成された場合は、長さはバッチ数になります。 必ず RGB の 3チャネルを持ちます。 A はありません。

関連するノードの例

入力スロット名の例

  • images
  • pixels

INT

説明

整数です。ノードによっては、指定できる範囲やステップが制限されていることがあります。

関連するノードの例

  • (様々)

入力スロット名の例

  • (様々)

LATENT

説明

latent 画像のリストです。 バッチ生成された場合は、長さはバッチ数になります。 付加データとしてノイズマスクを持つことがあります。

関連するノードの例

入力スロット名の例

  • latent_image
  • samples

MASK

説明

マスク画像です。

関連するノードの例

入力スロット名の例

  • mask

MODEL

説明

Stable Diffusion の U-Net モデルです。 モデル本体と付加データからなります。 モデル本体は、LoRA 等のパッチデータを含むことがあります。 実際にモデルが使用される時 (U-Net 推論等) に、登録されたパッチが一時的に適用されます 付加データは、ToMe の適用指示を含むことがあります。

関連するノードの例

入力スロット名の例

  • model

STRING

説明

文字列です。

関連するノードの例

入力スロット名の例

  • text

STYLE_MODEL

説明

T2I-Adapter の style adapter モデルです。

関連するノードの例

入力スロット名の例

  • style_model

UPSCALE_MODEL

説明

pixel 画像アップスケール用のモデル (ESRGAN 等) です。

関連するノードの例

入力スロット名の例

  • upscale_model

VAE

説明

VAE の decoder と encoder のモデルです。

関連するノードの例

入力スロット名の例

  • vae

UI でのみ使われるデータの型

web UI でのグラフ上には存在するもののサーバには送られないデータの型です。

*

説明

ノードの入出力スロットが、様々な型に対応できることを示します。 リンクの型ではありません。 他のノードに接続された段階で、中を流れるデータの型が決まります。

関連するノードの例

入力スロット名の例

  • (無し)

combo

説明

選択肢から一つを選ぶやつ、です。

関連するノードの例

入力スロット名の例

  • (無し)

number

説明

数値 (実質的には、INT または FLOAT) です。

関連するノードの例

入力スロット名の例

  • (無し)

画像っぽいもの類

一般特性
\ このサイトでの呼称 pixel 画像 image mask latent 画像 latent noise mask conditioning mask
UI 上の表現 IMAGE MASK LATENT LATENT の付加データ CONDITIONING の付加データ
中身 pixel (RGB) 画像 マスク画像 latent 画像 マスク画像 マスク画像
主な用途 pixel 画像の受渡し。
SaveImage などの入力。
latent noise mask や conditioning mask の元。 latent 画像の受渡し。
主に KSampler 周辺で使用。
latent 画素単位でのマスク。
KSampler で効果。
画像に合わせてスケーリングされる。
latent 画素単位でのマスク。
KSampler で効果。
画像に合わせてスケーリングされる。
相互変換
変換先\変換元 pixel 画像 image mask latent 画像 latent noise mask conditioning mask
pixel 画像 - MaskToImage VAEDecode × ×
image mask ImageToMask - × × ×
latent 画像 VAEEncode
VAEEncodeForInpaint
× - × ×
latent noise mask × SetLatentNoiseMask × - ×
conditioning mask × ConditioningSetMask × × -
操作
pixel 画像 image mask latent 画像 latent noise mask conditioning mask
空画像の生成 × SolidMask EmptyLatentImage × ×
ファイルからの読み込み LoadImage LoadImage
LoadImageMask
× × ×
その他の方法による生成 MaskToImage
VAEDecode
ImageToMask
ImagePadForOutpaint
VAEEncode SetLatentNoiseMask
VAEEncodeForInpaint
ConditioningSetMask
ファイルへの保存 SaveImage × × × ×
値の反転 ImageInvert InvertMask × × ×
UI 上での preview PreviewImage × × × ×
拡大 / 縮小 ImageScale
ImageUpscaleWithModel
ImagePadForOutpaint
× LatentUpscale × ×
部分置き換え (矩形領域指定) × MaskComposite LatentComposite × ×
部分置き換え (マスク指定) × × LatentCompositeMasked × ×
切り取り × CropMask LatentCrop × ×
上下/左右反転 × × LatentFlip × ×
回転 × × LatentRotate
(90度単位)
× ×
ブレンド ImageBlend × × × ×
ブラー ImageBlur × × × ×
減色 ImageQuantize × × × ×
先鋭化 ImageSharpen × × × ×
feather × FeatherMask
(周囲 4 辺のみ)
× × ×